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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

嘘つき女さくらちゃんの告白

小説

 

嘘つき女さくらちゃんの告白 (集英社文庫)

嘘つき女さくらちゃんの告白 (集英社文庫)

 

 

 

〈感想 ▲〉

この他者を足蹴にしていくようなジャケット、読了後に見ると的確〜! ってなりますね。

剽窃、経歴詐称、結婚詐欺などのスキャンダルによって失踪したと思われる美人イラストレータsacra。知人である朝倉美羽は、彼女の友人や元恋人など周囲の人間に探りを入れ、sacraがどこへ行ったかを探ります。

まず重要なのが、sacraもとい権田八重子(さくら)の人間性。

このタイプが好きな人っているんでしょうか。少なくとも私はダメです。でも憎めないというのも、とても分かる、何しろさくらは絶世の美女ですから。

計算づくで用意周到というより、ド天然ゆえに色々な災厄を回避してきたのではないかと思えるタイプです。

最後はてっきり、美羽によって全てが暴かれてスッキリする……のかと思いきや、とんでもない展開でした。正面から来た人に堂々とナイフで刺される気分でした。

最後、美羽が渡航するくだりでは、本当に「あれっこれで終わり?」と思ったくらいです。完全にしてやられました。

現実的にそもそもありえるのかが気になるところですが、まんまと掌で踊らされた感が満載の一冊。イヤミスというより人間(女)怖いな作品です。