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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語

小説

 

カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語 (集英社オレンジ文庫)

カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語 (集英社オレンジ文庫)

 

 

 

〈感想 ●〉

ジャケットがなかなか良い雰囲気です。別レーベルでとても好きな作品があるのですが、今回はライト文芸ということであっさりめです。

坂之上伯爵家は代々悪路王を祀っていましたが、目覚めた時、その家の娘香澄に朧という名前を与えられたため主従関係を結んでしまうという物語です。

香澄によって与えられた姿が少年だったために、朧(悪路王)は不満だらけ。香澄は強いヒロインなので、朧にもっとおぞましい顔をしろとまで言う始末。

香澄の躾(?)が派手なので、朧が可愛い反面可哀想なことに。

各章ごとに異なる鬼が描かれ、二人が解決に向けて動き出します。ともすれば残酷な内容になりそうなところも、比較的マイルドです。

一話目の「憎悪の鬼」が、良い話で好きです。真相も腑に落ちます。猫に罪はないというのに……

大正時代が舞台の、軽めのミステリーが読みたい時にちょうど良さそうです。

少し残念なことと言えば、ライト文芸ならこの作品に限ったことではないのですが、挿絵がないことでしょうか。