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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

君の名は。

本以外の感想

 

 

※ リンクは角川文庫より刊行されている小説版ですが、映画の感想です。DVD・Blu-ray発売後に差し替えます。

 

 

多方面で話題の「君の名は。」を今日映画館で見てきました。

なんとなく思いつきで昨日決めたような予定の組み方だったので、前情報はほとんど無い状態で行きましたが、大正解でした。

もっと言うとサウンドトラックの曲目も見てはいけないです。

二人の関係、展開、結末、その他もろもろを見る前に知ってしまうと魅力が半減してしまう作品だと思います。

 

以下の感想にはネタバレを含みますので、既に内容を知っている方あるいはネタバレOKな方でお願いします。

 

 

 

宮水三葉は田舎に住む女子高生。家が神社であることなどから、こんな田舎は嫌だ、都会に暮らすイケメンになりたいと叫ぶな日々を送っていましたが、ある日男子高生になる夢を見ます。記憶にない素行を友人に報告されたり、ノートに謎の文章が書かれていたりするものの、夢の中で都会の生活を楽しむ三葉。

一方で、立花瀧は田舎の女子高生になる夢を見ます。週に数回、同い年の見ず知らずの高校生と入れ替わっていることに気づいた二人は、様々なルールを設け、この謎生活に順応していこうとします。

この三葉が入れ替わった頃は、ちょうど1200年ぶりの彗星接近がニュースで報じられていた頃であり、三葉が取り付けた奥寺先輩とのデートを経て、瀧が三葉に会おうとしたことにより、物語は思いもよらぬ展開に……という内容です。

 

今とても人気があり、周りには何度も見に行った人がいる、くらいの印象しかなかったのですが、入れ替わってることに気づいてからの二人には微笑ましいものがありました。

特に好きなのが「瀧くんバイト入れすぎ!」「お前が無駄遣いするからだろ!」のくだり。目が覚めてつい胸を揉んでしまうところも微笑ましい。

RADWIMPSの「前前前世」が流れるところはテンポも良く、ヒソヒソ噂を立てる同級生に三葉(中身は瀧)が机を蹴って黙らせ、自動販売機の傍に自作のカフェ風テーブルや椅子を作ったりするところや、豪華なスイーツを食べては写真を撮るというのを繰り返す瀧(中身は三葉)はとても印象的でした。

三葉は瀧のバイト先の先輩である美女の奥寺先輩とデートを取り付けるものの、その日は三葉ではなく瀧本人。

瀧はこのとき写真展で三葉の住んでいる場所の風景を見かけるのですが、そのタイトルが「郷愁」なんですよね……このあたりの伏線は素晴らしいと思いました。

瀧が不本意にも奥寺先輩とツカサ(友人。序盤で瀧にメッセージを送っています)を伴い岐阜へ行き、高山ラーメンを食べた店で手がかりを得るのですが、ここから先は鳥肌が立ちっぱなしでした。

なんとなく、もしかしたら三葉サイドはこういうことなのかな、と思うところはあったのですが、まさか当たってしまうとは……と衝撃でした。

前半で三葉が作った、最古の酒と言われる口噛み酒を瀧が飲むことによって浮かぶ光景は美しいとしか言いようがありません。中盤以降は本当にハラハラしました。

ストーリーラインは非常にシンプルなのですが、あちこちの場面で思いを巡らさずにはいられないような、とても力のある作品です。

そして考察サイトを見て二度楽しい。宮水神社の御神体の場所と湖の関係は、おそらく他の方の考察を見るか、本編を二度三度を見ないとわからなかったと思います。

あと、個人的にとても好みなのが、見終わってから気づいたんですけど、この二人がカップルになると三葉は姉さん女房なんですよね……そこも好き。