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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

マジカル・ガール

本以外の感想

 

 

 

予告を見た時から気になっていた映画だったのに、なんやかんやで映画館では見られず……気づけばレンタル開始に!

魔法少女まどか☆マギカ」「魔法少女育成計画」を彷彿とさせる、悲惨な結末が待ち受ける魔法少女もの。

スペインの映画はもしかしたらこれが初めてかもしれません。

これも最初から最後までとてもドキドキする映画でした。

 

 

失業し、職を探しているルイスの娘アリシアは「魔法少女ユキコ」の大ファン。

アリシアの願い事ノートには「ユキコのドレスを着て踊ること」と描かれており、ルイスはそのドレスを得ようとしますが、一点ものであるため高価で、無職のルイスには購入できそうにありません。

ルイスは強盗を働き、それが心に闇を抱えるバルバラと、その闇を知るダミアンを巻き込んでいく……という物語。

魔法少女ユキコ」というタイトルから、それが日本のアニメであることはそれとなくわかりますが、レトロなテーマソングはとても耳に残ります。

こう書くと主人公はルイスかアリシアなのでは? となりますが、額を付けて鏡を割ったり、バルバラの印象が強烈です。

むしろバルバラが主役なのでは。ジャケットの女性ですしね。

ちょうど中間にドレスをプレゼントするシーンがあって、二時間サスペンスならここから話が拗れるパターンだ……とドキドキしました。

ドレスを手にするにあたりルイスには誤算があったのですが、これ日本でも魔法少女好きな娘にプレゼントをするあたり絶対父親がやるミスだ〜とちょっとにやっとしてしまいました。本編はそんなところにニヤッとしている場合ではありませんが。

バルバラがトカゲ部屋なる場所に入るまでの場面、BGMがピアノの音だけでとても印象的でした。話はシンプルなのに想像の余地もたくさんあって面白いです。

それにしても見事な復讐劇でした……最後のドレスを着てステッキを持っているアリシアにはドキッとしました。ダミアンが支度を整える場面もかっこいい!

ラストシーンは特に「魔法」が強調されていました。この終わり方にしびれました。

 

エンディングテーマが日本語の曲で非常にびっくりしましたが、この「黒蜥蜴の唄」、美輪明宏さんが作詞作曲歌唱をなさった曲です。

今となっては魔法少女モノで悲劇というと目新しさがなくなりつつありますが、非常に現代的な(多大な犠牲を払わなくてはならない)魔法を描いた良作です。

色々予想を張り巡らせながら、ひっそり楽しみたい映画です。