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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

職業としての小説家

エッセイ

 

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

 

 

2015年の発売時には、紀伊國屋書店が初版の9割を買いきったということで話題になったというこちらの作品。

指南書でもありエッセイでもある、というのはまさにその通りです。

著者が小説について語る本、という見方もできそうですね。夜に出回っている小説の書き方の本とは違う趣です。

 

この1冊は12章で構成されており、小説家になった頃の身辺のことや文学賞に対する諸感もあれば、学校に関する考えなど多岐にわたります。

第八回は面白かったですね。ちょっと賛同できるところもあったりして。

これは全編において言えることなのですが、書き口が素直で非常に謙虚なのでするする入ってきます。

小説の書き方の指南書、とも言えると思いますが、この本を指南書として見るにはそのたぐいの本をいくつか読んでいるか、そもそも作家志望でないといけないのではと思います。

本をたくさん読む、周りを観察するといった、ごく自然なことをやんわりと勧めてくる本は意外と無いような気がします。

そして、本の内容は率直なのにこの本を読んだ人がどう捉えたかが気になってしまうという、不思議な本でした。