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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

病は気から

西洋の文学

 

病は気から (岩波文庫 赤 512-9)

病は気から (岩波文庫 赤 512-9)

 

 

 

タイトルのこのフレーズは、よく聞く言葉のように思います。

周囲の人間に唆されて重病人だと信じている主人公、悪役は財産を手に入れようと企てている後妻……ドラマでもありそうな筋立てですね。

しかしこの物語はコメディです。そのあたりも含め、スッキリした物語です。

 

アルガンは医者や薬剤師にくいものにされ、多額の治療費を払い続けている男。娘のアンジェリックの結婚には反対しており、娘を無理やり医者と結婚させようとしていました。

第五景でピュルゴン先生を連呼するところは思わず笑ってしまいました。

笑劇と銘打たれている通り、笑える部分も多々あります。アルガンが死んだフリをしたために、ベリーヌの本性が暴かれる場面などですね。

女中のトワネットがなかなかやりてのように思います。著者のモリエールが医者嫌いだったというのも、読んだあとだと興味深く感じます。

特に医者に扮したトワネットに、医者に何を食べるよう言われたか問われた時、素直に答えるものの「無知」とばっさり切り捨てられ続ける一連のシーン。あそこは痛快でした。

私も、なるべく薬に頼らない生活を送れたら良いのですが。