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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

カルト村で生まれました。

エッセイ

 

カルト村で生まれました。

カルト村で生まれました。

 

 

 

シンプルなタイトル、絵柄に惹かれて手に取りました。

カルトの村……というと宗教団体があった上九一色村が浮かびましたが、そういうのとは少し違うような、異なる信条が根ざしている村、と思うような場所です。

実際にこれがなんという団体であるのか、ネット上にはすでにちらほらと答えが見受けられ、改めて情報化社会の強さを感じました。

 

作者の高田さんのご両親はこの村で出会っており、ご自身は生まれも育ちも村の中。

絵が可愛らしくてとっつきやすいのもありますが、字がとても綺麗なので本当に読みやすいコミックエッセイです。

しかし内容はなかなか過激。親子は引き離されて生活し、雁字搦めの生活空間、育ち盛りでも食事は二食(昼夜)……と、びっくりするような内情が続きます。

親子が引き離されて育っているからこそ、会った時に身長が伸びたと言ってくる父親の姿とかが印象に残りました。

わりとあっけらかんと描かれているからか、悲壮感は無いのですけれど、逆になぜ理想郷的な共同体が出来ないかがなんとなく分かるような気がします。

十九歳に村の外へ出て、外の人と結婚するという点で決着していますが、この流れが意外とさらっとしているので、村から出て一般社会に馴染んでいく過程をもう少し詳しく書いた続編とかが出るといいなと思います。