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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

クロコダイル路地 2

小説

 

クロコダイル路地2

クロコダイル路地2

 

 

 

ちょっと間が空いてしまいましたが、後半である2巻目の感想になります。

1巻から舞台は変わり、時間も経過してイギリス編です。 

「開かせていただき光栄です」にも登場したバートンズも登場します。意外と歳月が過ぎていました。

 

イギリスといえばこの時代は産業革命です。フランスとはまた違う激動の時代。

フランス編は勢いで読んでいるようなところがありつつも、イギリス編も序盤から気になる始まり方でした。

どちらかというと歴史ものの小説として読んでいたのですが、ミステリーとしても大きな仕掛けがあって楽しかったです。

終盤のロレンスの手記は、息が詰まるような気分で読みました。

個人的な見どころは、1巻で別れてしまったジャン=マリとコレットの悲しい関係性です。

登場作品から三十年後に現れたバートンズも、名前だけでなくそれぞれの痕跡が見られます。特にエドはとてもそれっぽいと思いました。

最後のメイの視点はどこか物寂しく、最後の一文まで読みきった時は寂寥感がありました。

鰐は一体何だったのかはここでこそ分かるのでは、と思います。全2巻でとても読み応えがある作品でした。