読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

クロコダイル路地 1

小説

 

クロコダイル路地1

クロコダイル路地1

 

 

 

2巻まであるのですが、1冊のボリュームがあるのでそれぞれ分けて感想を書いていくことにします。

1巻はフランス編で、1789年から次々起こるパリの争乱が舞台となっています。

手にとった動機は作家さんが好きだからというのが一番ですが、ちょうど興味を持っていた国と時代の物語だったのでラッキーでした。

 

フランス編の舞台は貿易都市ナント。富商の嫡孫ロレンスや貴族のフランソワ、ナントのドックで働く日雇い労働者のジャン=マリなど、視点が変わって展開されていきます。

そしてこの作品、挿絵付きです。初めて見た時は鳥肌が立ちました。

糾弾する側とされる側で視点が動いていくのが楽しいです。暗澹とした時代の小説であるにもかかわらず読みやすい。

やはり趣味の問題でか、印象深いのはジャン=マリのパートです。庶民目線が好きなんです。冷静な部分と感情的な部分とが両立しているので特に楽しく読んでいました。

この巻では終わりに向けてじわじわと盛り上がっていきます。

気になるのはジャン=マリと離れてしまった妹のコレットの行く先です。兄達がイギリスへ渡る中、コレットはどうなるのかが少々不安です。

次回はイギリス編。なるべく早いうちに読みきりたいと思います。