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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

にしきのなかの馬

児童書

 

にしきのなかの馬 (童心社の絵本)

にしきのなかの馬 (童心社の絵本)

 

 

 

図書館でなんとなく手にとった絵本だったのですが、素敵な1冊だったので紹介します。

とにかく絵が綺麗です! 内容は少々大人向けでした。

ちょっと懐かしく感じるところもある、日本の昔話のような雰囲気をまとった一作でした。

 

長者の娘あやが15歳になった日、病で母が急逝し泣き暮らしていたあやのもとに、一匹の仔馬がやって来ます。

あやはこの子馬に三郎という名をつけ、母がわり姉がわりとして暮らすのですが、婿をとる時になってもあやは三郎から離れず、父親は三郎を売り飛ばしてしまいます。

全編がコンピューターグラフィックスによるイラストで、とても端正な印象を受けました。

特に好きなのが、三郎が売られていった後、あやが川に足を浸しながら花を握りしめている場面。おそらく水仙だと思うのですが、この空気感は手描きのイラストだと難しいのではないかなと思います。

物語もなんとも儚いものの、最後のつつじの絵は圧巻でした。

あまり簡単な物語とは言えませんが、好きな子はとても好きになるし大人になっても覚えている、そんなタイプの絵本です。