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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

随園食単

文化芸術

 

随園食単 (岩波文庫 青 262-1)

随園食単 (岩波文庫 青 262-1)

 

 

 

こちらの本は平たく言うと、中華料理のメモ本です。

列記されているメニュー数はおよそ300、精進料理から点心、お茶にお酒とカバー率が広大です。

各料理の記述は短いながらも詳しく、目に浮かぶようでした。

 

随園は、本書の著者である袁枚が康煕年間に織造官の隋氏の別荘だった廃屋を購入し、詩酒の会合の舞台となったそうです。随園での生活は相当豪華なものだったよう。

料理メモの前に、予備知識と警戒事項のページがあります。

料理の腕前に関しては専門的ではないし、それほどこだわっていない場合でも、流し読みすれば頷けるところもちらほらありました。

どちらも作る側に向けて書かれたことであるけれど、食す側の視点もそれとなく感じられるのが良いところ。

自分の好みの問題で、気になるのはやはり一番最後の茶酒の部です。料理のレパートリーだけでなく、茶や酒にも並々ならぬ文化の深さを感じられました。

名前だけしか聞いたことは無いものの、紹興酒にちょっと興味がわきました。獣類の部も興味深かったです。

ちなみにこの本は先月読んだ「後宮饗華伝 包丁愛づる花嫁の謎多き食譜」のあとがきにも出てきますが、料理本としても面白く読めるので、そちらから興味を持った方も手に取る機会があるならば是非。