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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

うろんな客

児童書

 

うろんな客

うろんな客

 

 

 

エドワード・ゴーリー熱が再燃中ということで、こちらのわりとキャッチーな本を紹介します。

ジャケットにいる謎の生物こそがまさにうろんな客。

どこからともなくやって来たこの生き物がヴィクトリア朝の屋敷に住まう風景がテンポよく書かれています。

 

冬、風に強いある夜、ベルが鳴っても表には誰も立っておらず、気づくと屋敷内のツボの上にうろんな客が立っていたところから始まります。

朝食の席では料理だけでなく皿まで食べたり、蓄音機からラッパを取ったりと、どうしたことか自由気ままに暮らしています。

人畜無害かと想えば、通路の邪魔をしたり本を破ったりと迷惑行為もきっちりやります。

本作には原文と日本語訳が併記されており、原文は韻を踏んでいて、日本語訳は短歌調に訳されているという面白い作りになっています。

「白河夜船」の鮮やかなハマり具合につい笑ってしまいました。

作中では、このうろんな客が一体何者であるかは分からずじまいなのですが、そこがまたいいとも言えます。

ちょっとコミカルなところがあり、笑いながら読んでいたので、最後の解説はなるほどと思いました。

この作家は気になるけれどあまりえげつないのは嫌だなあ、という方にはとてもオススメの一冊です。