読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

殺人鬼フジコの衝動

小説

 

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

 

 

 

新装版はまたおっかないジャケットですね……

読後に嫌な気分になるミステリー=イヤミスの一つとして有名なコチラの作品。

以前同じ方の作品を読んだ時に面白かったので(「あの女」)、読んでみることにしました。

 

一家惨殺事件の唯一の生き残りとして、母の妹である叔母に引き取られ、別の人生を歩むことになった藤子。

しかし実母は虐待三昧で学校ではひどいいじめを受けており、事件前の生活は不幸そのものが顕現したかのようなものでした。

その後は、これでもかというほどの酷い話が続きます。

中途半端な気力しか無い時に読むと、前書きを読んでひとつ目のエピソード読みきった辺りでごっそり持っていかれるような仕掛けになっており、精神的にきついです。

ただ、リアリティ溢れる序盤のスクールカースト描写に凹まされつつも終盤で人がバタバタ死んでいくので、そこで物語の中の話なのだということが分かり清涼剤のようでした。

藤子の周りにいるのがあまりにも悪人だらけすぎて読んでいて嫌になるほどでした。でも普通にそこら辺にいる人達なんですよね。

中盤以降が自分にとっては馴染みのない世界の話になるので、そこが救いといえば救いではあるのですが、後味は大変悪いです。