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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

ブルースカイ

小説

 

ブルースカイ (文春文庫)

ブルースカイ (文春文庫)

 

 

 

ごっついSFという気分ではないけれど、ちゃんとSFさを感じられるような作品はないか……と積読を漁ってたら、ありました。

何年か前に一度読みかけたものの何故か途中で放置してしまった1冊。

過去もあり未来もあり、独特な世界観が感じられた作品でした。

 

三部構成でそれぞれ主人公と時代が異なります。独立した物語が果てしない何かでつながっているようなイメージでした。

どの物語も一つ一つがとてもよく出来ていて、読む前の希望と合致していた第二部が一番楽しめました。

第二部は未来の物語で、2022年のシンガポールが舞台です。最後の落下シーンがとても好き。少女を絶滅危惧種と表現するのがとてもこの作家さんらしいです。

第一部は1627年で魔女狩りがあった時代のドイツが舞台なのですが、この物語は他の二章と比べるとやや異色に感じました。

SFっぽいけれど全体像は違う、というのはやっぱりこの章の存在ゆえです。第一部だけ読んでももちろん楽しいです。

でも順番に読んでいくと最後で繋がって、ぼんやりとした虚無感が残る終わり方になっていてとても良かったです。