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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

百歳の力

エッセイ

 

百歳の力 (集英社新書)

百歳の力 (集英社新書)

 

 

 

番組名は忘れてしまいましたが、何となくテレビを見た時にこの方をお見かけして、本を読んでみたいと思っていました。

来月で104歳を迎えられる書道家、篠田桃紅さんの生きるための秘訣が書かれている1冊です。

自分がまだ一般的には若いと言われる年齢だからこそ読んでみるべきではと思い、手に取りました。

 

大正三年に生まれ、第二次世界大戦を経験し、たくましく生きていった半生が当時の時代背景とともに綴られています。

カテゴリはエッセイに振り分けたものの自叙伝かもしれません。

文章のそこかしこから強さが感じられますが、それでいて上品です。

篠田さんご自身は体が弱く、長くは生きられないだろうと思われていたものの、読んでいくとなぜ百歳という人間にしては境地とも言える年齢に達することが出来たのか、何となく分かってきます。

結婚を諦めた下りなど、当時の時代背景が関わっていたとはいえ、踏みきれたことが素晴らしいです。

現代は時代じゃなくて土地柄もある程度含まれていそうです。地元の友人はどんどん結婚していくけれど、都会の友人はまだ一人も結婚していない、みたいな。

すぐ実行に移すことは無理でも、そういう心のあり方を真似たいと思えるようなところがたくさんありました。