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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

愛と死との戯れ

西洋の文学

 

愛と死との戯れ (岩波文庫)

愛と死との戯れ (岩波文庫)

 

 

 

古本屋でタイトルにホイホイされて手にとった一作です。こちらは戯曲です。作者のロマン・ロランも初めて読む方。

テーマは「愛を取るか死を取るか」という、訴求力の強い一冊になっています。

タイトルと時代背景に惹かれて読んだ作品でしたが、手に取ることが出来て良かったと思えた本でした。

 

舞台は1794年のパリです。フランス革命の只中で、ジャコバン党とジロンド党が激しい争いを繰り広げていた時節です。

メインの登場人物は老いた議会会員のジェロームと若妻ソフィー、そしてソフィーの愛人でありジロンド党の党員であるヴァレー。

短いながらも緊張感があり、さっさと読むのは難しいです。

ギロチンでの処刑が横行していたフランス革命時のパリというと血なまぐさいイメージがついていましたが、とても潔い愛の物語だなというのが読後の感想でした。

ジェロームとヴァレーもヒロイックな言動が多かったのでそのように感じ取れたのかもしれません。

あらすじも中身も見ないまま、タイトルだけで作品を選んでみるのも時には良いものです。

この時代についてもきちんと学べば、フランス革命においていかに自由が多数の犠牲のもと獲得されたものなのか、より理解できそうです。