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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

触法少女

小説

 

触法少女 (徳間文庫)

触法少女 (徳間文庫)

 

 

 

触法少年=14歳未満で刑罰法令に触れる行為をした少年(本作の場合は少年、男女は問わない)が主人公のミステリー小説です。

ミステリーなのですが、意表を突かれるよりもどうやって物語を決着させるのかを楽しむタイプかと思います。

王道で読みやすいストーリーだったのも良かった。

 

深津九子は母親に捨てられ児童養護施設で暮らしていたものの、自分の身の上を逆手に取り、教師や同級生を下僕として扱い生活していましたものの、ある時母親の消息を知り、殺害を企てるというエピソードです。

賢いのだけれど中学生という枠からは決して外れているように見えない主人公、というほどよいさじ加減でした。

教師の扱い方が、年齢を考慮すると非常に背徳的です。

同じく児童養護施設の中で育った子ども達の心中は辛いものでしょうが、書き口が淡白なのでそれほどしんどくはなりません。

結末が少女にとって救いとなるか、枷となるかは微妙なところです。

読みやすかったのですがもう少し堅苦しい表現にしてしまっても良いのではないかなと思うところがしばしば。

主人公より少し年上の中高生が読むのが一番楽しめるのではないかと思うものの、悪影響だと思われてしまわないか、そこが懸念材料です。