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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

早春賦

小説

 

早春賦

早春賦

 

 

 

最近ちょっと読書をサボり気味でして、2016年の小説カテゴリが年明けから半月後になってしまいました。

山口恵以子さんの新作、舞台は明治時代〜大正時代です。

この時代が好きだというのもありますが、3時間の特番でやる大河のような空気感で非常に読みやすかったです。

 

元平民の大堂家の娘である菊乃は政略結婚として伯爵家に嫁ぐことになり、夫である通敬を愛そうとするものの、子どもの流産や夫の不倫などの悲劇に見まわれ翻弄されるストーリーです。

素直に主人公を応援することが出来るストーリーです。

夫はまあクズですし、五百子は言わずもがな、早苗など二人を取り巻く女性達もちょっと首を傾げてしまうような素行が多いものの、この時代の女性観がとても良くでていたと思います。

菊乃のように自立して動くことができればベストなのでしょうが、それは難しいというもの。

菊乃もただ強かなだけではなく、ちょっとした女性の弱さや情などを垣間見ることが出来ました。

この「早春賦」というタイトルは実に良いタイトルだと思います。

読後は清らかな気分になります。ジャケットはおそらく菊乃だと思いますが、凛としていて品があって素敵です。