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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

スクラップ・アンド・ビルド

小説

 

スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド

 

 

 

ピースの又吉さんと同時に芥川賞を受賞した時の受賞作がこちらです。

作者の方は先日放送していたテレビ番組「プレバト!!」に出演していたりして、なかなか面白くて気になる作家の一人になりつつあります。

「メタモルフォシス」も面白かったのですが、やはり受賞作品は読んでおきたいものです。

 

テーマは家族。早く死にたいと思っている祖父と、求職活動中の孫の健斗にスポットが当てられています。

祖父は決して認知症という訳でもないものの、どこか生気に欠けるところがあり、そこで孫が癇癪を起こしたりしていて、リアルだけど逆じゃないの? と思うところも。

多分、そこは自分が実際にその立場に立たないと分からないところなのでしょう。

これまた無学なせいで「スクラップ・アンド・ビルド」とは何か意味を調べざるを得なかったのですが、確かにその通りのタイトルだなと思いました。

この物語の後祖父がどうなったかなど、細かなところは想像にまかせるところもあるのですが、そこも楽しいです。

読了感はとても爽やか。決して難しい言葉を使っているわけではないのに、語彙が豊かですっと内容が入ってくるこの感じ、やっぱり良いものですね。

話題性に釣られたところもありますが良い本を読めました。

今まで芥川賞に持っていた、難解でよく分からない内容、という印象とはまったく違うものを感じられます。