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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

後宮詞華伝 笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき

ライトノベル

 

後宮詞華伝 笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき (コバルト文庫)

後宮詞華伝 笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき (コバルト文庫)

 

 

 

舞台が中華ファンタジーの時は大体購入している作家さんです。

今回はミステリー仕立てで、恋愛もあり山も谷もありハッピーエンドもありの1冊でした。

そしてやっぱり、文章が華々しいです。むしろそこが目当てで読んでいます。

 

主人公の淑葉には能書の才があり、そのために宮仕えをしていたものの、病気がきっかけで美しい文字が書けなくなってしまいます。

皇兄の夕遼のもとへ嫁ぐよう勅命が下るものの、実際に望まれていたのは姉妹の香蝶であり、最初からすれ違いがあります。

淑葉が書に親しんでいるだけあって途中に詞が入り、これがまた美しいです。

なぜ文字が変わってしまったのかには呪術が絡んでおり、病気で一生治らないとかではなくてよかったとホッとしました。

そこから美しい文字が書けるよう血の滲むような努力をしていく、みたいなストーリーも、それはそれで好きなのですがね。

継母もしっぺ返しを食らうのでストレス無く読めました。ただ淑葉暴行未遂みたいな場面はあるので、苦手な人はそこだけ注意といったところ。

物語はところどころ区切れているのですが、中盤の贋作の話が個人的にはとても好みでした。なかなかぐっとくる展開でした。

思えばコバルト文庫でこの方の作品を読むのは久しぶりなのですが、言葉の選びがとても洗練されているような気がします。

中華の少女小説、といったらやはりこの作家さんは鉄板です。非常に安定感があります。

イラストも甘々な少女小説という感じで素晴らしかったです。