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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

地獄の季節

西洋の文学

 

地獄の季節 (岩波文庫)

地獄の季節 (岩波文庫)

 

 

 

今回はフランスの散文詩を読みました。

アルチュール・ランボーランボオ、と表記することも)はフランスの詩人であり、37歳で逝去。16歳にして第一級の死を生み出していたという非常に早熟な方です。

色々な翻訳版がありますが、今回は安心と信頼の岩波文庫版を読みました。

 

収録されている詩作は50作で「地獄の季節」「飾画」「Being Beauteous」に分かれています。

一作目は「∴」、意味は「ゆえに、よって」です。これは知らなかったので調べました。

一作目から吸引力がものすごく、爛れた青春の精神を感じ取ることが出来ます。

日本の近代詩からもランボーの影響は見て取れます。中原中也は自らランボーの詩を翻訳しています。

宗教的、文化的な面で日本とは異なっているために、興味深く読むことが出来ました。

どれも強烈ですが、強いて好きな詩を挙げるとすれば、「∴」「断章」「眠られぬ夜」あたりでしょうか。

文学などつまらないものだから読みたくない、という気分になっている中高生が読んでみると、良い影響を受けられるのではないでしょうか。

今回は小林秀雄訳を読みましたが、中原中也訳もいずれは読みたいものです。