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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

乙女の花束

小説

 

乙女の花束 (ポプラ文庫ピュアフル)

乙女の花束 (ポプラ文庫ピュアフル)

 

 

 

たとえるならば、直球でなおかつ飛んでくる球が豪速球のような本が読みたくて、今回はこちらを選択。

THE・少女(のための)小説という雰囲気の作品です。

自分はこういうタイプの少女小説を読まずに来た人間なのでまだ新鮮です。

 

鎌倉の全寮制女子高校「桜の宮女学院」、そこへ祖父の命によって入学した篁風子。この時の新入生は三十人とまた少ない。

血筋は問題ないのですが、山育ちで他のお嬢様から見たら明らかに異分子。

主人公は清く正しく美しく。悪役が分かりやすい性格をしているというのもまた少女小説らしい。

12章に分かれていてそれで1年分、章タイトルは全て花になぞらえられています。

さくっと進んでいってしまいますが、個人的には「9月 秋桜の章」が面白く読めました。

王道に弱い私には、ラストシーンの乙女の勝利と言わんばかりのシーンもぐっと来ました。

あくまで舞台は現代ですので、もう少し現代の少女っぽさを感じられるところがあっても良かったのではないかなと思います。

物語そのものが潔癖過ぎるようなところがあって、そこは少々受け付けられませんでした。

舞台が女子高校というともう少し毒々しい物を期待してしまうのですが、キラキラした少女小説のような舞台の物語が読みたい方は楽しめると思います。