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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

最後の王妃

ライトノベル

 

最後の王妃 (コバルト文庫)

最後の王妃 (コバルト文庫)

 

 

 

こちらは、コバルト文庫が開催しているノベル大賞(旧ロマン大賞)の受賞作です。

2010年度の「三千寵愛在一身」からずっとコバルト文庫の長編の受賞作は当たり続きで、イラストも大好きな池上さんですし、今年も手に取りました。

今年もブレの無い手堅い作品でした。帯裏の4コマが可愛くて面白いです。

 

ルクレツィアは15歳で皇太子シメオンの元へ嫁いだものの、シメオンは一度もルクレツィアのもとを訪れないどころか愛人がおり、ルクレツィアは冷遇されます。

序盤はもう、ヒロインの扱いがこんなに不遇で少女小説!? とやきもきしっぱなしでした。

あらすじの時点で判明していた国の崩壊については、そりゃあの器量では無理だろうなと、すっと納得出来るものがありました。

後半はロマンスもあり。物語自体がそう長くないからか、特に最後があっさりしていたのが残念です。

恋愛メインというよりも、ルクレツィアの若い頃の物語という印象。

ルクレツィアが最後にシメオンとのことについて悟る場面がとても良かったです。

中盤で判明するティアナの過去の激しさにも驚きです。あとがきにもちらっと出ているのでティアナの話も読みたいところですが、コバルト文庫的にはいけるのでしょうか。

序盤は、すわ悲惨なヒロインの話かと身構えるところでしたが、綺麗にまとまっていて最後はハッピーエンドです。

シメオンとマリーにはカチンときますが、軽すぎず重すぎず、読みやすい1冊です。