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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

ぼくのニセモノをつくるには

児童書

 

ぼくのニセモノをつくるには
 

 

 

「もう ぬげない」のヨシタケシンスケさんの絵本です。

絵本にしては文字数が多めで、子供だけでなく大人でも少し考えてしまうような深い話の本でした。

あと絵柄はやっぱりかわいい。お母さんのジト目が好きです。

 

けんたは宿題やお手伝いなどやりたくないことをやらせるための自分の偽物ロボットが欲しくなり、一番安いお手伝いロボットを購入します。

ロボットには自分そっくりになってもらうため、自分について考え始めます。

自分とは何か。どこが自分らしさであるといえるのか。子供向けの絵本かと思いきや哲学のような内容に。

読んでいくごとに、もう少し詳しくと深くなっていきます。

食傷気味になるほど自己啓発の本は読んできたと思っていた私でも、目線がいつもと違うので面白く読めました。

自分の子ども時代と照らし合わせると、大人でも「ああ、分かる」となります。

この内容で、動物園のライオンの「どの子も同じだよ」というセリフには、何か言い知れぬ深さのようなものを感じます。

そういう難しいことはわからない年齢の子どもなら、自分の傍にもこんなロボットがいたらなぁと思うでしょうが、それはそれで良い読み方なのではないでしょうか。