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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

明日は、いずこの空の下

エッセイ

 

明日は、いずこの空の下

明日は、いずこの空の下

 

 

 

守り人シリーズ」「獣の奏者」でお馴染みの上橋菜穂子さんの旅行に関するエッセイです。

内容は目新しいながらも、小説で見られる「らしさ」はエッセイでも同じこと。

もちろん、食べ物の描写がとても美味しそうなのも健在です。

 

著者17歳の頃から今に至るまで、海外での様々な出来事が綴られている作品です。

大人が読んでももちろん面白く、子どもでもするする読めるやさしい文章で、肩肘張らずちょっと笑えるエピソードばかりです。

私自身は出不精とは言わずとも遠出の範囲が限定的で、海外も取り立てて行きたいと思うことも無いのですが、人が旅行に行く話は大好きです。

母がスマホを使いたいと言い出した話で、たまには生活の話も入るのかと思いきや、しっかり文化人類学の話に結び付けられていて、さすがとしか言いようがありません。

作家の作品の誕生にまつわるエピソードはやはり面白いものです。

冒頭の「駆けるシスター」「時ありき」はまだ高校生の頃のエピソードで、非常にアクティブなところが見られて興味深かったです。

自動車に関する「場違いな人」も面白かったです。異郷としての感覚、私にもいつか分かる日が来るのでしょうか。

読了した後、読みたくなったのは「獣の奏者」「鹿の王」よりもやはり初めて手にとった「守り人シリーズ」の方でした。