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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

甲賀忍法帖

小説

 

 

 

先月頃からこの作品をもととした漫画「バジリスク甲賀忍法帖〜」をまた読み返していたのですが、11月から12月にかけ講談社タイガ文庫からバジリスクの新章が出るとのことですので、復習も兼ねて大本の原作を読み返してみました。

細かい設定などは媒体ごとに少しずつ違うのですが、やはり何度読んでも面白いです。

結末を知っていても何度も楽しめる作品です。

 

慶長19年、徳川家の第三代将軍を決めるべく甲賀と伊賀の忍者十人ずつ計二十人が殺し合う異能バトルもの。

忍者とはいえ、虫を呼んだり姿を変えたりする忍法らしきものから、血を吹き出したり壁に溶けたりするもはや超能力的なものまであります。各能力についている注釈も面白い。

豹馬が討たれた場面の「肉柘榴」という表現はグロい云々ではなく上手いです。

能力はキャラクターごとに違っていて強弱の差はあるのですが、初っ端から既に番狂わせがあって弱い順に死んでいくわけじゃないのがいいなと思います。

個人的に好きなのは、甲賀弾正とお幻、頭目同士戦う場面です。

改めて読んで、薬師寺天膳のいのちの精を……のところが原作の時からあったのにすこしびっくりしました。

小説から漫画、アニメで演出がどんどん洗練されていく良い作品です。「桜花忍法帖」への期待も膨らみます。