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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

魔法がいっぱい!

児童書

 

魔法がいっぱい! (ハヤカワ文庫 FT 36)

魔法がいっぱい! (ハヤカワ文庫 FT 36)

 

 

 

児童書カテゴリー1冊目は「オズの魔法使い」の作者ライマン・フランク・ボームの作品です。

書店のフェアで綺麗な表紙を見てからずっと気になっていました。

ハヤカワ文庫の本ですが絵本にしても映えそうな内容です。

 

舞台は多くがお菓子で出来ているモーの国。そこで暮らしているモーの君こと王様と、王子様やお姫様、勇者や木樵り果てはドラゴンも出てくるてんやわんやな物語です。

この国には貧乏人はおらず、必要な物は木になっていたり自由に掘り返したりできるので飢えなどもありません。

後に「オズの魔法使い」につながる要素が沢山入っています。私はいがらしゆみこさんの漫画のものを子どもの頃によく読んでいました。

まさに子どものために書かれた作品です。しばらく子ども向けの作品を読んでいなかったので新鮮でした。

登場するお菓子はどれも美味しそうです。羅列される名前を見ていくだけで満足してしまいそうなところもあります。

特に好きなのは「ティムトムとパイケーキ姫の巻」。

パイケーキ姫はとても美しいのに癇癪持ちなため家族にすら一線を引かれていたものの、彼女に一目惚れした若者ティムトムが癇癪を直すと約束して旅に出るエピソードです。

最後はちょっと感動しました。何事にも寛容であるのは大事だなと思い知らされます。

パイケーキ姫が癇癪を起こした時のセリフはとてもテンポが良く、原文ではどのように書かれていたのか気になります。

文庫本の体裁で挿絵がないので、青い鳥文庫や角川つばさ文庫のような装丁から文庫へ移行する際の入門としても良さそうですね。