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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

人間の分際

メンタル

 

人間の分際 (幻冬舎新書)

人間の分際 (幻冬舎新書)

 

 

 

この「分際」というタイトルを見て攻撃的な内容だと思ってしまった時は、色々と認識を改めるべきかなと思いましたね。

内容は、各章ごとにテーマがあって著者の過去作品から抜き出しているというもの。媒体が違うので語り口もそれぞれ異なります。

本だけでなく新聞に載ったちょっとしたコラムもあるというのがいいですね。

この本は、これまでずっと著作を読んでこられた方には集大成になっていると思われます。

 

タイトルの「分際」とは「身の程」のことであると、冒頭で語られています。

今も好んで使われる「やれば出来る」を真っ向から否定していく本です。

もともと色々な場所からの抜粋なので、最初に目次を見て気になる頁から見ていくという読み方もよいでしょう。

ほとんどの記述がキリスト教によって裏打ちされたものであり、これは少し意外だったのですが、相手を肯定したり受け入れたりする内容が大半です。

私も根底の思想がこの本の思想と重なっている部分もあったので、同調できるところもありました。

最近感じるようになったTwitterの気持ち悪さも何となく解消出来ました。自分ではなく他人のことについて語る人が多い環境があまり好きではないのでしょう。

ただ、本書を全部読んでも、自分の身の程をほんの少しずつ拡大していけるような努力はしていきたいなと思いました。

なんだか悩んでいることはたくさんあるけど、何に悩んでいるのかがよく分からない、という人は読むと気づきがあるかもしれません。