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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

累 1~3

コミック

 

累(1) (イブニングKC)

累(1) (イブニングKC)

 

 

 

何を隠そう、現在刊行中の漫画の中では一二を争うほど好きな漫画、「累」。(もう一作は「進撃の巨人」です)

内容は非常にシンプルなのになかなか奥深くて大好きです。

現在6巻目まで刊行されており、読み返してみたら意外とキリのいいところで終わっているような気がしたので、3巻ずつに分けて振り返ってみたいと思います。

 

主人公の淵かさねは美人女優の淵透世の娘でありながらも醜悪な外見をしており、いじめを受けていました。

透世が亡くなり、母の形見としてかさねに残されたのは口紅で、その口紅をつけて口づけると相手の顔を制限時間つきで奪い取れるという代物。

同級生から始まり、容貌は優れていても演技は凡庸で、生活していくうえである難点を抱えた丹沢ニナの顔を奪い、かさねが丹沢ニナとして舞台女優として地位を確立していく、というのが3巻までの大まかなストーリーです。やや巻数が前後しているかもですが。

かさねの顔はジョージ秋山さんの「アシュラ」を髣髴とさせるような醜さで、ブスという言葉すら生易しいレベルなのですが、かさね本人はそんなに悪い人ではないです。

初めて顔を奪ったときの感想など純粋すぎて感動するほどです。むしろニナの方が登場時の印象は悪いほどです。

かさねはニナのマネージャーとなるものの、実質的な立場は逆であり、事故で植物状態になったニナはやがて顔を提供するだけの存在になります。

口紅を使って地位を磐石にしていくのが前半で、サクセスストーリーのような空気感があるのですが、4巻以降、少しずつ内容が変わっていきます。

美醜がテーマと見せかけておきつつ、美しさだけがすべてではないというのが序盤からそこはかとなく提示されているのも好印象。

かさねは丹沢ニナとして成功を収めていくものの……というところで4巻以降の感想です。