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無量一読

わりとなんでも読む読書中心の感想ブログ。

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性

 

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

 

 

 

〈感想 □〉

タイトルに惹かれてなんとなく読んでみたんですが、思いもよらず大当たりな本でした。

架空のシンポジウムが開かれ、ディベート形式で進んでいきます。参加するのは会社員や大学生という読者寄りの人から、科学主義者、論理学者、フランス社会学者に急進的フェミニストと、実に多種多様です。

タイトル「理性の限界」から、「選択の限界」「科学の限界」「知識の限界」の三つのパートに分かれます。

もちろんタイトルで提示された限界を突き詰める過程も面白いのですが、普通に読み物として手にとっても楽しめます。

専門的なことばかり書かれているかと思えば、シャーロック・ホームズのエピソードに絡めた説明などがある。ぬきうちテストとエイプリルフールのくだりは膝を打つ内容です。

ただ専門的に学んだりしている分野ではないからか、枝葉の部分には分からないこともありました。前もって知識として蓄えた上で読めば面白かっただろう、と思ったところも多かったです。

そうした、今は分からないことを知るアプローチがこの本ではなされているのかもしれません。

中間管理録トネガワ 3〜4

コミック

 

中間管理録トネガワ(3) (ヤンマガKCスペシャル)

中間管理録トネガワ(3) (ヤンマガKCスペシャル)

 

 

 

〈感想 ☆〉

カイジスピンオフの中間管理録トネガワ、3巻と4巻です。最初は全員同じに見えた表紙の黒服が誰なのか、なんとなく分かってくる。

エスポワールの限定ジャンケンが開幕したり、一条や遠藤などカイジの方ではおなじみのキャラクターが出てきたりと面白いです。 

一話で終わるものから会長の影武者など少し長めの話もあり。影武者のエピソードが一番好きです。まさやんはこの後もことあるごとに出てきてほしいです。

ホールマスター山崎の限定ジャンケンも面白かったですね。この内容を踏まえた上で原作の限定ジャンケンを見ると、別の面白さがあります。これだけ中が充実してれば、会場でのカイジ達の策略など知るよしも無かったでしょう。

4巻には再び御本人降臨の読み切りが。この巻末漫画も面白いです。兵藤会長はやっぱりすごい人だった。

一部のエピソードの後には、その内容にちなんだカットが入りますが、破戒録で登場した顔写真の撮影シーンもありました。あの後何回か撮り直しているんだろうなぁと思うと、微笑ましいです。

中間管理録トネガワ 1〜2

コミック

 

中間管理録トネガワ(1) (ヤングマガジンコミックス)

中間管理録トネガワ(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

 

 

〈感想 ☆〉

銀と金」の次はこれと決めていました。帯にトネガワがいましたね。トネガワは「銀と金」みたいなストーリーは好きそうなイメージです。

こちらは「賭博黙示録カイジ」のスピンオフで、希望の船エスポワールならびにスターサイドホテルに登場し、数々の名言を残した利根川が主人公です。帯から既に面白い。

1巻と2巻では、カイジが限定ジャンケンを行った企画の裏舞台が描かれます。

帝愛グループ総帥の兵藤会長と、自分の下にいる黒服たちをとりまとめなければならない利根川に、日常的に降りかかる災難。

中間管理職としての利根川も、切るか切られるかな日々を送っており、一話の自己紹介でとても面白い。

中でも好きなのが「余興」。部下をもちあげつつも兵藤が乱入したために、部下からの信用を失ったと思った利根川が、一泊二日の社員旅行を計画するという内容。

律儀に旅のしおりを作ってきているのも、部下に取り入ろうとしているのを見破られているのも面白いですが、土下座強制マシーンでバーベキューは笑えます。唯一真相を知る山崎が少しかわいそう。

12.5話みたいな小さなネタも面白かったです。

2巻巻末には読み切り「1日外出録ハンチョウ」が収録されています。こちらも連載になりましたし、単行本化が楽しみです。